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昨年12月のブログで「消えそうな?駅」のことを書きましたが、JR北海道のHPを見ると12月9日付で今年3月13日予定のダイヤ改正で無くなる駅が公表されていました。    従来、多くて4~5駅程度でしたが、なんと今年3月のダイヤ改正で18もの駅が一気に無くなるようです。   (流山温泉は該当していませんでした。 詳細は以下の通りです。)

  函館本線  (1駅)  伊納
  宗谷本線  (12駅)  南比布、北比布、東六線、北剣淵、下士別、北星、南美深
              紋穂内、豊清水、安牛、上幌延、徳満
  石北本線  (4駅)  北日ノ出、将軍山、東雲、生野
  釧網本線  (1駅)  南斜里

鉄爺が危ないと思っていた駅はほとんどが含まれている状況で、無くなる前にもう一度行ってみたい駅もありますが、これらの中にはホームがあるだけで雨露を凌げるものが何もなく、厳冬期に行くこと自体が自殺行為となる駅もあります。    季節の良いときでもこのような駅は天気次第でひどい目にあう可能性があり、訪問する際、相当の覚悟が要った駅ではありますが、逆に思い出深い駅でもあります。

その筆頭が石北本線の生野(いくの)駅です。 (見出し写真)    この駅は安国~生田原間にあり、遠軽に通学する地元高校生のための駅で、一日に停車する列車は朝の遠軽行き1本と午後および夕方下校時の生田原方面行き2本の計3本だけであとはすべて通過です。    したがって、この駅で乗り降りするとなると安国もしくは生田原まで片道歩きが確定で、季節の良いときにしか行けない駅でした。
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同じような駅が釧網本線の南斜里駅で、この駅も雨露が凌げません。    知床半島への起点駅である知床斜里の近くにあり、生野と同じく地元高校生のための駅です。    この駅は夕刻、比較的短時間の間隔で上り、下りの列車があるため生野のように片道歩く必要はありませんが、日暮れが早いので夏以外には写真撮影が難しい駅です。     駅の周辺は一面のジャガイモ畑で7月のジャガイモの花が咲く時期がベストシーズンでした。
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同じように雨露が凌げなかったのが石北本線の東雲(とううん)駅です。   この駅は旭川に向かって上川の次の駅で通過列車の多い駅です。    駅のすぐ横に人家があるので生野や南斜里のような僻地感は強くなく、夏場に天気が良ければ次の列車までの待ち時間で駅周辺や近くの石狩川上流部まで気持ちの良い散歩が楽しめる駅でした。
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今回廃止になる駅を訪問した際、乗降客はほとんど鉄爺ひとりでしたが、唯一生活利用者(たぶん駅近くの農家のおばあさん)が一緒に降車したのが宗谷本線の北星(ほくせい)駅でした。    この駅は牛山さんの「秘境駅」の本でも紹介されている結構有名な駅で、近くに老朽化した木造の待合室はあるものの板張りのホームだけという北海道の秘境駅らしい駅でした。    「毛織の北紡」と書かれた大きな看板の待合室が車窓から見られなくなるかと思うと寂しい限りです。
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ここ数年北海道を鉄旅していて感じるのはインバウンドの観光客がかなりの乗客比率を占めているということであり、コロナ禍による日本人旅行客とインバウンド観光客両方の激減で北海道の観光関連業界は相当深刻な状況になっているものと思われます。   現在は緊急事態宣言が発出されるような状況になっていますが、落ち着いた際には微力ながら鉄旅で北海道を支援したいと思います。