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ゼロキロポストとは線路沿いにある鉄道標識のひとつで、各線区の距離計測上の起点を示すものです。    見出しの写真は神戸駅にある東海道本線の終点および山陽本線の起点を示すゼロキロポストで、ここまで丁寧な表記があるゼロキロポストは全国でもあまりありません。    JR各駅には駅中心という起点からの距離計測上の基準点があって、運賃計算も駅中心までの距離が基本的に使われています。    ゼロキロポストは駅中心の位置に立てられていることが基本ですが、北上線のゼロキロポストのように物理的な制約でやむなくホームの側面に描かれたものや、ゼロキロポストが立てられていない線区も数多くあります。   (写真は東北本線 北上駅の北上線ゼロキロポストです。)
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鉄爺は鉄旅のなかで各線区のゼロキロポストや起点、終点を探すことも楽しみのひとつにしており、とくにゼロキロポストが立っていない線区の起点を発見した時には「やった!」という気分になります。   そのひとつが石北本線の起点を発見した時で、起点である新旭川駅にはゼロキロポストは立っていませんが、駅の反対側に回ってみたところホームからは見えないレールの側面に石北本線のゼロの位置が表記してありました。   (写真は新旭川駅の石北本線ゼロキロ表示です。)
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JR東日本の一部の線区ではホーム上に線区の起点駅、終点駅であることを表示する標識が設置されていることがありますが、ホーム上の他の施設との制約などから必ずしも起点、終点の位置にないこともあり、注意が必要です。   (写真は奥羽本線 東能代駅にある五能線起点表示と川部駅の五能線終点表示です。)
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起点の方はゼロキロポストで分かることが多いのですが、終点の方ははっきりしないことも多く、鹿児島本線 門司駅のように山陽本線の終点が表示されているのは非常に珍しく、とくに終点駅の駅中心表示がない場合には終点を把握することは絶望的になります。   (写真は門司駅の山陽本線の終点表示です。)
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駅舎の老朽化や耐震性能上の問題で立て替えられる駅が増えてきていますが、新しい駅舎になったことによって、以前ははっきりしていなかった起点がクリアになった例もあります。    姫新線、播但線の起点である山陽本線 姫路駅もその例で、以前はよくわからなっか起点が新駅舎になってはっきりしました。    (写真は姫路駅の姫新線、播但線ゼロキロポストで同じゼロキロポストの異なる面に各線の起点であることが示されています。)
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ホームや駅周辺を何度となくウロチョロしても終点がまだ発見できていない山陰本線終点の幡生駅など、まだまだ鉄旅のネタは残っており、コロナが治まったら、また発見の鉄旅に出たいと思っています。