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立春が過ぎると梅、桃、桜、菜の花と色とりどりの花が次々と咲き始め、鉄道沿線でも春の景色を楽しめるところが増えてきます。     そのなかでも桜の花がやはり春の景色のハイライトであることに間違いはなく、桜の開花予想が出だすと鉄旅に出かけたくなってきます。     JR各線には桜の名所が数多くありますが、問題は桜の花の見ごろが短く、かつ最近の異常気象の影響によるものかはわかりませんが桜の開花時期が不安定で、桜を楽しむ鉄旅のタイミングを合わせることが非常に難しくなってきているということです。    

御殿場線の山北駅はホームからでも桜並木が楽しめる名所として有名ですが、見ごろを見計らって出かけることができる近場でもあることから、満開の知らせを受けて3月30日に山北鉄道公園のD52に会いに行きがてら、お花見に出かけました。    (見出し写真は山北駅を出発した沼津行き列車とホームから見た満開の桜並木です。)
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かつて御殿場線にD52が走っていた昭和43年にも山北駅を訪問したことがありますが、走っている列車は異なりますがホーム上の小屋は現在も変わっておらず懐かしい限りです。   
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御殿場線で活躍していたD52のうちの1台は山北駅近くの山北鉄道公園で大切に保存されており、なんとこのD52 70は炭水車(テンダー)の上に設置された空気圧縮機で圧縮空気を作り、蒸気の代わりに圧縮空気で機関車が動く状態で保存されています。    この日も整備作業が行われており、シリンダー周りはまるで現役で動いている蒸気機関車のような仕上がりで、満開の桜並木を背景に本線を走っている姿が思い浮かぶようでした。    (D52 70は 12m走行するイベントが定期的に開催されています。)
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山北駅のような桜並木もよいのですが、一本桜で素晴らしかったのが廃線となった三江線の鹿賀駅のホームにあった桜の大木でした。      桜吹雪の中を列車が出発するような見事な枝ぶりで、近くの跨線橋から良いアングルで写真撮影ができる人気のスポットでしたが、すでに鹿賀駅は撤去されたようなので、もうこのような光景は見ることができないかと思います。
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鉄旅のなかで桜の見ごろにタイミングが合うことはめったにありませんでしたが、駅に降りた瞬間に感激したのがJR西日本 宇野線の備前田井駅でした。    この駅は終点の宇野のひとつ前の駅ですがホーム沿いに桜並木があり、ホームに桜の花の屏風が立てられているようで素晴らしい春の景色を楽しませてもらいました。
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実物ではタイミングを合わせることが難しい桜ですが、Nゲージレイアウトであればいつでも満開の桜と好きな列車を組み合わせることができます。    桜の種類は100以上あるようですが、代表的なソメイヨシノや枝垂れ桜などをどのように表現したらよいのか、いろいろな手法を検討するために900x600のサイズのミニレイアウト作ってみました。    テーマはJR東海の「名松線の春」でキハ10が走る伊勢奥津駅や伊勢八知駅をイメージしています。     ここで得たノウハウを生かして「昭和の街」も春の景色に衣替えしていきたいと思っています。IMG_1061DSC02920DSC02919IMG_1067